帝人ファーマ株式会社様:大型医療機器の紹介および設置位置検討にmixpaceを活用

導入事例 2024-01-11

帝人ファーマ株式会社様では、大型医療機器を医療機関に紹介し、設置位置を検討するのにmixpaceをご活用いただきました。その活用の目的や効果について、脳神経事業推進班の松崎大河様にお話を伺いました。


 

キーワード:営業、配置シミュレーション、展示会、プレゼン


 

【mixpaceを活用しようと思ったきっかけ】

当社で取り扱っている大型医療機器を医療機関に設置する業務でmixpaceを使用しています。
従来は機器と同様の大きさの“布”を使用し、医療者に設置位置を確認いただいていました。そのため、大きさのイメージがつきづらく、結果として、機器の設置時に位置を再度調整する必要が生じ、時間を要していました。また、位置を調整することでコンセント位置の変更が必要となり、追加工事をしなければならなくなるリスクもありました。
導入するにあたり期待したのは、実寸大の3Dモデルを投影できることにより、医療従事者に設置のイメージをもってもらうこと。それにより、医療機関側の事前イメージと設置時の乖離を低減させ、大幅な位置修正が発生しないことを期待しました。

2782_20240111_01

【活用方法、活用した所感・効果】

3Dモデルを使用する上で一番重要なのは、実寸大の3Dモデルが投影されることです。更に、治療中、治療前の3Dモデルのパターンを作成することで、より医療機関側に設置イメージをしていただきやすくしました。
実際に機器の設置位置を決める時にmixpaceを使用したところ、医療従事者に直観的に設置イメージをもっていただけるようになりました。
まず、iPad版mixpaceアプリを使って部屋を回りながら、設置する部屋を検討しました。部屋が決まった後は、HoloLens 2版mixpaceアプリを使い、その部屋の中のどこに設置するかを検討・調整しました。
立体的に確認できるようになったことで、患者様の動線や患者様の目線、コンセントの位置やドアなどの開閉スペースなどもイメージしやすくなり、設置前により正確な位置を決めることができるようになりました。そのため、設置時の大幅な位置の修正が発生しなくなり、調整にかかる時間短縮や工数削減に繋がりました。

2783_20240111_02

2783_20240111_03

2783_20240111_04

【今後のAR技術とmixpaceに期待するところ】

簡単に持ち運びができない医療機器においては、設置部屋などに実寸大の3Dモデルを投影できることは、メーカーと医療者間の設置イメージの齟齬を抑えられるので有用だと考えます。
上記以外でも、機器の実物を展示するのは難しいケースがあります。ARを活用することにより、興味のある方に手軽に、場所を問わず、実際の器台の大きさなどをイメージしていただきやすいので、他のシーンでも法規制関連を踏まえた範囲で活用していく予定です。

HoloLens 2版mixpaceアプリでARマーカーが認識しづらくセッティングに時間がかかり、医療者の方をお待たせしてしまうことがあります。限られた面談時間の中で使用するために、ARマーカーの認識率の向上を期待しています。また、設計変更はないので、図面更新が少ない安価なプランを検討いただけることを期待します。


mixpaceチームより

本記事の作成にあたり、詳細な検証事例をご提供いただきました帝人ファーマ株式会社 松崎様に改めて感謝申し上げます。頂戴したフィードバックを活かし、さらなる品質向上やよりご活用いただける機能開発に努めてまいります。

※本記事に掲載されている会社名 / 製品名は、各社の登録商標または商標です。
※本記事に掲載されている情報は公開日時点のものとなり、最新の情報と異なる場合があります。
※本記事の全部または一部を当方の許可なく複製、転用することを固く禁じます。